「中学受験をするしない」その3

一方、私が考える中学受験をしない選択の欠点は以下の通りです。

① 学校環境が最適ではない。

公立中学には様々な家庭環境のご子息が通学するため、学校が学習に適さない環境となる可能性があります。さらに、友人関係で失敗(悪友、いじめ等・・・)して学校に馴染めず、生活全般に悪影響を及ぼす可能性もある。学校に合うかどうかは中高一貫校でも同じかもしれませんが・・・。

② 学習進度が遅い。

上記①と重なるところはありますが、学習進度は教科書通りです(笑) 学校の授業通りに学習を進めていても高校受験で難関校へ合格する確率は低く、早めに何かしらの手を打つ必要があります。難関高校を目指す子は中学1年生から進学塾へ通うのがセオリーであるようです。中学1年生から通塾すると、通塾期間は4年生から進学塾に3年間通う中学受験対策とほぼ同じとなる。

③ 小学校高学年をのんびり過ごす(競争環境に曝されない)。

人間は適度な競争環境に曝されれば、緊張感をもって向上できます。厳しい競争となる中学受験は、学力の大きな伸びを期待できます。しかし、高校受験は子供にとって遠い未来であり、危機感を全く感じないでしょう。強い目的意識がないとだらけてしまうと言えます。

④ 出身中学への愛校心が湧きにくい。

私の知る限り、出身の公立中学に対して思い入れを熱く語る友人はいませんでした。それら友人と出会ったのは大学時代であったことも理由かもしれませんが、友人の多くは出身高校についての思い入れが強い(笑) 高校からは義務教育ではありませんので、全ての高校に特徴がある一方、公立中学は均質化された学校環境であるべきなので、思い入れが弱くなるのは必然と思えます。指定された学区の公立中学へ通った場合、地元愛は強くなるかもしれません。

⑤ 中学からしか募集をしない中高一貫校へは入れない。

中学受験でしか入学者を募集しない高校(完全中高一貫タイプ)へ進学する可能性を切り捨てることになります。入学希望の学校へ入るチャンスが小学6年生の時しかないなら、中学受験は非常に良い選択肢です。いや、状況が許す限り中学受験すべきだと言えます。

これら①~⑤の項目の裏を返せば、中学受験をする利点になると思います。

前回中学受験をしない選択の利点と併せてトレードオフスタディをして、どちらの選択により大きなメリットがあるかを考えます。

項目の数で比べるのではなく、本来、各項目に対して重みをつけて総和で評価すべきです。

しかし、私達夫婦はそんな詳細な評価はやっていません(笑)

人生の大事な選択なので数字で片付けることはできません。

彼には申し訳ありませんが、ここでいう人生とは長男1人だけでなく家族みんなが含まれています。

夫婦の話し合いによる意見摺り合わせの結果を考慮し、最後は妻の直感で選択します。

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